2025/07/31

ゲリラ豪雨時の運転対策

全国的に梅雨明けとなりましたが、「あれっ 今年の梅雨って短くなかった?」との感想をお持ちの方も多いかと存じます。気象庁によると今年は平年と比較し全国的に梅雨明けが早かったようです。これから長い夏が予想されますが、これからのシーズンで懸念されることのひとつに“ゲリラ豪雨”が挙げられます。ゲリラ豪雨は数十分~1時間程度の短時間に、数十~100 mm前後の猛烈な雨が狭い範囲に集中して降り、自動車ドライバーにとって様々な状況判断が必要となります。
今回は、ゲリラ豪雨に遭遇してしまった際の対策を挙げさせて頂きます。

◆スピードを落とす
 急激な雨により路面が滑りやすくなるため、徐行運転を心がけましょう。
 状況によっては安全な場所で一時停止するのが理想です。

◆ライトを点灯する
 視界が悪くなるためヘッドライトを点灯し、
 周囲にも自車の存在を知らせましょう。

◆十分な車間距離を保つ
 ブレーキの制動距離が長くなるため、前方車との距離を通常の2倍以上
 空けることが理想的です。

◆ワイパーとデフロスターを使用する
 ワイパーは「高速」モードで使用し視界を確保しましょう。
 フロントガラスが曇る場合はエアコンのデフロスター機能を使用しましょう。

◆低地やアンダーパス(立体交差下)を避ける
 水たまりに見えても実際は深いことがあるため、迂回することをお勧めします。
 深い水たまりを無理に進むと、ウォーターハンマー現象※を起こし
 動かなくなるリスクがあります。

◆スマホやラジオで最新情報を確認
 ゲリラ豪雨は短時間で通過することが多いので気象情報・交通情報をチェックし、
 豪雨の範囲や避難情報を把握しましょう。

◆緊急時の脱出方法を把握しておく
 冠水している道路ではドアが開かなくなることが想定されます。
 その場合は窓を開けて脱出することになります。
 パワーウィンドウが作動しなくなったときのために「脱出用ハンマー」を
 常備しておくと安心です。

◆運転を避ける・一時的に中止する
 可能であれば、天候が回復するまで出発を遅らせるのが理想です。
 高速道路ではサービスエリア・パーキングエリア、一般道ではコンビニや
 ガソリンスタンドなどの安全な場所で待機すると良いでしょう。

悪天候下での運転は、安全が脅かされることはもとより、思わぬ故障を招くこともありますので無理な運転は控えましょう。


※ウォーターハンマー現象とは、エンジン内部に水が侵入しピストンが水を圧縮しようとすることで、エンジンが破損する現象です。特に冠水した道路を走行中に、エンジンの吸気口から水が入り込むことで発生します。